スーパーカブ(トネ・コーケン著)、1&2読了。
ドコか、主人公を右斜め上(?)から見ての小説。(←大謎)
事なかれ主義。
母親に捨てられて、奨学金で細々と暮らす。
学校では、私にかまわないで主義。
でも、変わってしまった。(←良い意味で)
そんな主人公"小熊"の物語だが、ヒトを3人殺していると言ういわく付き(?)のカブと出会う。
最初は"世捨て人"の様に生きてきた主人公だが、カブに乗った結果人生が徐々に変わっていく。
色んな意味で便利になるけど不都合が発生すると、カブ仲間の礼子と解決していく。
でも、それぞれが他人である描写が面白い。
簡単に言うと、「他人に合わせない」のだが、微妙に"二アリーイコール(?)"である二人。
自分の意見、小熊はダメをダメと言う。これは意外と難しい。
我が道を行く物語なのだが、カブを知り尽くした著者の魔法(?)にかかったみたいに、物語は"波乱万丈(?)"も進んでいく。
スーパーカブ、と言う実用的以外の何者でもない単車が、女子高生と言う乗り手の生き方を変えていく。それも良い方向に。
ドコにでも連れてってくれるカブ。
そんな信頼できるカブと共に生きる少女達の物語。
最後には、"スーパーカブ"ってイイ!、って思えるようになるのは作者のマジックか??
続編…、出るのかな…???